2005-06-07

Apple のいちばん長い日 -夕刻-

ポスト @ 17:12:15 | MacOS X,Mac

ねちっこくこの話題なんですがnikkeibb の記事:アップル、インテルのCPUを採用、将来への道を切り拓く

アップルはこれまでマルチメディア系のコンテンツを処理するにはインテルチップを使うより、PowerPCに搭載されているAltiVec(アップルの呼称はVelocity Engine)使えばはるかに高い性能を発揮できると主張していた。また、浮動小数点計算に関してもアーキテクチャ的に優れたものを持っているとも主張していた。

しかし、アップルはそれを捨ててしまったわけだ。そのためインテルに対しては、Macだけの拡張機能や周辺チップの開発などを迫りたいところだろう。現在のところ、そうしたアップルとインテルの密接な協力関係ははっきりしていない。しかし、IBMのPowerPCチップを捨ててまで将来像を描こうとしているアップルにとって、10年、20年の長い目で見たときに大きなメリットが見いだせる何かがあったからこそ、あえて提携に踏み切ったに違いない。マルチコア、ハイパースレッディングといった技術を取り込んでいけば、PowerPCよりもインテルと組んだほうが先の発展が長く望めると踏んだものと見られる。

今回の騒動で、わたしが「PPC が置き換わっても別にかまわん」と思っていたにもかかわらず何か割り切れないのは、おそらく上記引用部分の前半なのです。「あっちに水は苦いけど、こっちは甘い」と散々語っておいて「こっちが苦くなってきた(もしくは"なりそう")」ということで「移動しましょう」っていうことで素直にうなずけないんだと思う。「あっちは苦い」と言っていた時点では比較的こちらの方が「甘かった」のは事実かもしれないが、だったらずっと「移動の準備をしていた(インテル用にビルドした OS の作成)」ことの倫理的な説明が難しい。企業として必要な行動であることはわかるけど、筋が通らないと感じてしまうのです。まぁその辺りの後ろめたさがあるからこそ、わざわざ当時の比較広告を映したりもしたんでしょうけどねー。
移行が始まる頃には、このへんのモヤモヤがわたしの中からも消え去ってくれることを祈りたい。

それはともかく、NIKKEI NET:アップル、日本で音楽配信・8月開始、「おぉっ」と思ってたらアップル、iTMSの国内開始報道に対して「取材を受けた事実ない」って …。がっくり。
仕方ない、CNET Japan が報じたら信じるようにしようかな (Smile)



8 Comments

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

本当に、まさかと疑いたくなる事実ですよね。PowerPC970採用発表からほんの2年しか経っていないのに、あっさりさようならですか。全くだまされたような話ですね。消費電力をPentiumMと比べるなと言うところでしょう。まあ、5年前からPowerPCを捨てようと思っていたと、判断するのが妥当なのかもしれませんが、あれだけ優位性を語っていただけに、不信感は募るばかりです。MacOSのオープン化をやめたときと同じくらいに裏切られたような気分です。もう見切りをつけようかな。FreeBSDでもいいし。

From : yoshiakira1 @ 2005-06-07 20:44:28

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

わたしは Mac を捨てるところまでは考えていません。もともとハードよりはソフトよりの人間ですし、本文で書いた通りプロセッサにさほどのこだわりがあるわけではないのです。
ただ、ちょっと引っかかるなぁということが書きたかったのでした。
これに懲りずに、今後も Apple を見守っていただければ、と思います
# Apple やアップルの回し者じゃないですけどね (Wink)

From : nakamuxu @ 2005-06-07 21:14:45

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

はじめまして。よく通りすがってるものです。

こっちの水(AltiVec)は甘かったし、甘いって事を積極的に
アピールしてたんだけど、もうこれ以上
希望の味にしてもらえない状況に絶望したんじゃないかなぁ。

「新しい水はニガいのですが、清濁もって併せ飲むことにしました、
ニガいなりにいろいろ未来が有りそうです。
開発者/ユーザの皆様よろしくお願いします。」

なんて感じに好意的に解釈してます。

From : 毎日通りすがり @ 2005-06-07 21:45:59

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

はじめまして、コメントありがとうございます。

新しい水はニガいのですが、清濁もって併せ飲むことにしました、
ニガいなりにいろいろ未来が有りそうです。

あぁ、いい表現ですね。わたしの解釈も、これに近いですよ。ただ、Carbon アプリの書き直しや Classic 環境の終焉など古くからの開発者/ユーザでその古い環境を守っている人ほどダメージが大きいことが、気掛かりです。

From : nakamuxu @ 2005-06-07 22:08:57

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

こんばんは、なんとなく思ったことを記事にしたので、一個下にトラックバック打たせていただきました。
詳しいことはまだしばらくは出てこないでしょうから、私は、今のところ様子見です。しばらく買い替えの予定もないし。

From : うちゃ @ 2005-06-07 22:18:14

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

こんばんは、いつも拝読・参考・ソフトの使用…等させて頂いてます (Wink)

G3からのユーザーだからなんでしょうか、Intel Macのニュースも
衝撃ではあったんですが、まだ先の話と言うことでiTMSの方が
気になってたりします (Gasp)

「移動の準備をしていた(インテル用にビルドした OS の作成)」ことの倫理的な説明

確かに、難しいですね。でも誇大広告的なところもあったので、
IBMとの駆け引きという経営面での理由で納得しています。
どちらかというと、その頃から考えていたというAppleのしたたかさに、
やるなぁーという思いが強いですね。

From : kjfive @ 2005-06-07 22:59:24

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

ブログ読ませてもらいました。同感です。

今までペンティアムをさんざんコケにしてきたというのに、急に手のひら返して笑顔で肩たたき合う姿には、はっきり言って閉口しました。(今回だけじゃないんですけどね。けどワースト1かも)

ジョブズの言う、68kからPPC、OS 9からOS Xの2つのトランジションを経験してきましたけど、どれもいい判断をしたと私は思います。が、今度のPPC Macからインテルマック(Wintelみたく、Macintelshか?)はどうなんでしょう、やっぱり気持ち良く使えないんじゃないかなって思います。

こういうAppleのやり方って何回も見てきたはずなんですけど、今回ばかりは釈然としません。Mac Userとしては、もうこれで見限るか、これがAppleの方針なんだと受け入れるほかないってことでしょうか。

#基調講演前まで、「WiMAXだろー?'Intel inside' なんてないない」と思ってました

From : fat @ 2005-06-07 23:05:37

Re: Apple のいちばん長い日 -夕刻-

> うちゃさん
トラックバックをいただいたエントリ、拝見しました。

この間ニュースになった、AOpenのMac miniもどき。あれって、Intelが関係していたってことは、Intel Insideでもああいうパソコンは作れるっていうデモンストレーションだった?

これ、すごく気になりますよね。裏というか後日談というか、絶対何かありますよ。
とか書いてたら、同じことを感じる人がいるようで裏編集後記さんに記事が。
http://blog.livedoor.jp/takeshi_a/archives/24533475.html
(これ、後で別エントリにさせていただくかもしれません)

> kjfive さん

経営面での理由で納得しています

そうですねぇ、わたしも割り切るしかないな、と。やっぱりここまでしたたかに、たくましく、抜け目なくいかないと成長できないのかもしれないですね。

> fat さん
そうですね、わたしも過去のすべてのニュースの中で一番心をかき乱されたといっていいと思います。最初は自分自身でその理由がよくわからなかったんですが、このエントリで書いたような理由だと気づいたわけです。

Mac Userとしては、もうこれで見限るか、これがAppleの方針なんだと受け入れるほかないってことでしょうか。

うーん、そういうことになります。でも、損得というかメリット/デメリットで考えるとここで見限るのはあまり意味がないと思っています。移行に関する手続きや仕組みについては基調講演で語られた通り心配する必要がないですし、乗り換え対象となる他のどの OS よりも MacOS X の方が使いやすいからです。
# わたしもあり得ないと思ってました。

From : nakamuxu @ 2005-06-08 19:36:14


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